大田区 精神科 川原クリニック
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双極性障害の「双極」とは、二つの両極端な状態にぶれるという意味で、日本ではこれまで「躁うつ病」と呼ばれていました。
躁状態がはっきりしている従来の「躁うつ病」にほぼ当てはまるのものをT型、うつの部分はT型と同じでも躁状態が軽いものをU型と言います。 とくに双極性障害では早期発見、早期治療が重要です。 抗うつ薬の効きにくいうつ病は双極性障害の可能性があります。 躁状態では周囲と衝突して社会的信用を落としたり、金遣いが荒くなって破産したり、離婚するケースもあるからです。
昇進・独立・結婚などのポジティブな出来事も要因になる。体の症状が前面に出て心の症状が目立たない「仮面うつ病」は本人も周囲も、うつ病だと気づかないでいることが多い。ほとんどのうつ病は外来治療でよくなります。
「極度のあがり症」によって仕事や社会生活が妨げられる。人前で注視を浴び、恥ずかしい思いをする、不安になる状況を回避しようとする。これらの恐怖を追い払うため、しばしばアルコールをとる。これらは、薬物療法と精神療法で改善しやすい。
仕事や学業などの日頃の様々な出来事や活動に対して、過剰な不安や心配がほぼ毎日あり、6ヶ月以上続く。不安や心配の内容はごく一般的で、精神症状に身体症状を伴う。適切な治療によって、大半は回復し、支障なく生活を送れるようになります。
思春期のうつ病では、頭痛や腹痛などの身体症状やイライラ感、社会的ひきこもりが前面に見られ、大人のうつ病でよく見られるような抑うつ気分や抑制症状が少ない特徴がある。そのため、大人のうつ病と違った印象をもたれ、うつ病と診断されにくい傾向がある。また、統合失調症の初期には「抑うつ感」「意欲の低下」を訴えることもあり、発達障害に伴ううつ状態もあるので、その見極めが大切です。
(1)競争心が強い、(2)何事にも攻撃的、(3)いつも時間に追われている、(4)セカセカして怒鳴ることが多い、(5)常に目標を設定して行動する、といった行動パターン(タイプAと呼ばれる)をとる人は、ストレス病にかかりやすいといわれています。
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双極性障害は見逃されやすく、躁・軽躁病相を確認しないと確定診断ができません。
双極性障害の約2/3はうつ病相で始まり、躁病相が出現して双極性障害と診断ができるまでに最低10年かかるという報告もあります。 現時点では、うつ状態だけを示していても、将来双極性障害と確定診断される可能性のものがあるというわけです。 「スペクトラム」は光をプリズムで分解した時に出る色の配列のことで、光には実は様々な色が隠れています。 双極スペクトラムは、この考え方を精神医学に応用したもので、診断名というよりも、気分障害に対するとらえ方のことです。 双極スペクトラムには、いくつかの特徴があります。早期の段階から双極性障害へ発展する可能性を考慮した対応が必要です。
繰り返し起こるパニック発作、また発作が起こるのではないかという予期不安、発作が起こったシチュエーションを避ける回避行動が見られる。パニック障害は放っておくと慢性化し、うつ病を発症することが多い。早めの受診を。
「強迫観念」と「強迫行為」からなる。自分ではばかばかしいと感じているにもかかわらず、100%の安心を求めてやめられない。強迫症状に類似した他の病気もあり、また他の病気を合併することもある。早期に正しい診断を受けることが重要。
恐ろしい出来事が否応なく繰り返し思い出されたり、悪夢を見たり、フラッシュバックしてトラウマを再体験し、激しい苦痛をおぼえる。解離症状などが出現する。まずは、強烈なトラウマ体験を思い出させないような環境作りが大切で、その上で精神療法・薬物療法を行う。
教職員のメンタルヘルスを揺さ振るストレス状況として考えられるのは、(1)生徒指導や保護者への対応の困難さ、(2)同僚や管理職との人間関係を中心とする職場での慢性不適応状態、(3)教師としてのアイデンティティの危機、などがあると言われます。
(1)感情を伴わず客観的に淡々と事実を話す、(2)自分がどう感じたかを話さない、(3)その場に適した感情を言葉や態度で表すのが苦手、(4)夢や空想が語れない、といった人は、ストレス処理が上手でなく、メンタルな病気になりやすいといわれています。
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「舌や上顎がピリピリする」「口の中がネバネバ、ザラザラする」「義歯や歯の噛み合わせがいつまでも合わない」などの症状を訴える人が増加しています。歯科治療で改善しないケースに精神科的アプローチが有効なものがあります。
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緊張型頭痛は慢性頭痛のなかでは最も多く、ストレス頭痛ともいわれ、精神的・身体的ストレスにより起こります。肩こり、目の疲れ、耳鳴り、めまいを伴うこともあります。抗不安薬や抗うつ薬を用いることがあります。
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中年期は、青年期に確立したアイデンティティを見直さないといけない時期です。(1)子供が思春期・青年期になる、(2)親の老化・死に立ち会う、(3)自分自身の身体的変化。40才頃から老眼が出る人もいる。同年齢の人が死ぬと身につまされる、(4)仕事も一生懸命やればよかったのに管理職に。転勤・昇進。などの対象喪失を味わわないといけない時期。適応性のある人の方が危ないとも言われています。
たとえば、親の亡くなった日になると具合が悪くなるなど、記念日反応ともいいます。
傷害強迫ともいいます。自分の不注意で他人を傷つけてしまうのではないかと強く恐れます。車の運転中に「誰かを轢いてしまったのではないか?」と何度も確認したり、老人とすれ違ったときに「誤って転ばせてしまわなかっただろうか?」と不安になります。駅のホームで、並んでいる人を押して突き落としてしまうのではないか?、という人も多いです。強迫性障害でみられます。
本当は嫌なのに嫌と言えず、たえずオドオドして自分を主張できない人。平和主義者は、自分の攻撃性を素直に表現できない場合もあります。その代わりといっては何ですが、無意識的に喧嘩をする人とくっついて嫌な目に合うこともあるので注意です。
ルイス・キャロルの作品に因んで命名されました。(1)身体像の奇妙な錯覚、(2)視界に映ずる静止した物体の大きさ・距離・位置に関する錯覚、(3)身体浮揚感、(4)時間経過感覚の錯覚、を主徴とします。片頭痛を訴えることが多く、余談ですがルイス・キャロルは片頭痛持ちだったと言います。てんかん、脳の病変、幻覚誘発剤の中毒、入眠時、統合失調症、うつ病など広範囲な種類の経過中に現れます。(2)の症状から、眼科を初診するケースもあります。
他人の気持ちを思いやれず、自分だけしか見えず、健康な人間関係を築けないという障害。表面的には社会的に成功しているも多い。「うつ病」や「職場や夫婦間での摩擦」の奥に隠れている場合もあります。現れ方は、@極端に自己中心的な「肥大型」とA内気で他者の評価を過剰に気にする「過敏型」の2タイプがあります。一見、両極端に見えますが、根本は共通しています。それは、強すぎる自己愛の延長としてしか他者をとらえられない点です。
SSRIなどの投与初期や用量変更時に、不安・焦燥感・パニック発作・不眠・易刺激性・敵意・衝動性・軽躁・躁状態の症状が出現することがあります。これらは自殺企図の前駆になっていることもあり、若年者では特に慎重な配慮が必要ですが、専門医の診察をきちんと受けていれば過剰に心配する必要はありません。
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大学への入学や結婚など子供の巣立ちの時期に一致して、主に母親が陥る心身の不調を指します。子育てに関わった母親であれば、正常な心理的反応であるが、子育てが自分の社会的役割の多くを占めてきた専業主婦や母子密着の強いケースでは病的水準に達し治療を要することがあります。更年期障害やうつ病との関連も指摘されています。
家庭の問題が子供に出る、という理解の仕方です。大人の不当さを訴えるために症状として出るという考え方です。家族全体の在り方を見直す機会になります。
不安や恐れから過剰に確認行為を繰り返し、外出までにものすごく時間がかかってしまいます。学生では朝の支度に時間がかかりすぎ遅刻が多いことから生活指導を受け、病気が発見されることもあります。
「自分が自分の精神や肉体から離れて現実感を失う」という離人感と、「自分の周りのものを奇妙な異物として感じる」という非現実感があります。「周りの世界が芝居のようだ」「何も感じない」「自分の手足が自分のものでないようだ」と訴えますが、本人はそれが現実でないことを理解できています。このような症状は健康な人でも疲れた時に生じますが、中には統合失調症やうつ病の症状であることもあるため注意が必要です。現実感覚の混乱に伴い強い不安を訴える場合は、自傷傾向や自殺の怖れもあります。早目に受診することをすすめます。
現在は、衣食住が比較的満たされ自己愛を満たすことが人生の標になりますが、これは際限がないためこの問題で悩む人が増えて来ています。
あたかも問題がないかのように人と振舞っているも、その振る舞いにおかしさのある人。相手次第でどんどん変わってしまう。カメレオン的なアイデンティティ。
SSRIなどの急激な中止や減量により、めまい・耳鳴り・睡眠障害・不安・焦燥感・興奮・振戦・錯乱・発汗・頭痛・下痢などの離脱症状が出現する事があります。薬を自己判断でやめないことが大切です。
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